44才の時に、病院では「脂漏性湿疹」と診断、外用薬を塗っても改善されず、大きな病院で組織検査をして、はじめて「尋常性乾癬」だと判明
「乾癬」と診断されました。医師からは「命に関わる病気ではない」と言われたものの、とても強い不安になられていました。
外用薬を塗っても塗っても良くならず、新しい湿疹が出ては広がる一方で、今の外用薬では治らない、医療への不信感を募られていた時期の来店でした。
「治る」と「効く」この違いをまず理解して頂き、食生活では甘い食べ物ともち米、加工食品を避けるよう注意させて頂きました。また「乾癬」で悩まれる方の多くに血糖値の指標であるヘモグロビンエーワンシー(HbA1C)が高い傾向があり、日課にしている焼酎の晩酌を控えて頂きました。
お薦めしたものは、熱を鎮める漢方薬と腸内環境を整え免疫のバランスを正常にする漢方、そして当局お薦めの酵素。3ヶ月位から掻破するだけで新しい湿疹が出来るケブネル現象も無くなり、半年後からは肌の潤い、代謝を高める医療用のプラセンタ製剤に変更しました。プラセンタ製剤が合ったのか、肌の色がとても良くなられました。写真は、1年2ヶ月後のものです。
五年前、心臓のバイパス手術である心臓PCI(冠動脈ステント治療)をなされた時期より、首に湿疹が出来る。いつも無意識に触られているのを奥さんが気づき手術を受けた皮膚科で相談、最初は入院時の枕による「接触性皮膚炎」と診断され、テルモベートを何度も塗っておられてました。
湿疹が頭皮に広がり、夜、眠れない時は睡眠導入剤を服用されてました。また友人とゴルフに行くのが楽しみな方ですが、コースの後、仲間と風呂に入る時に「どうした?熱湯にでも触れたの?」と言われるなど、人付き合いが苦手になられてました。
五年前の術後から服用した処方薬による腸内環境の乱れをまず視野に入れ、細かい血液データの数値 (白血球のバランス、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩球 )から方向性を決めていきました。お薦めしたものは、腸内環境を整える為の漢方と解毒に必要な漢方を選びました。
3ヶ月位から頭皮の痒みや湿疹は消え、掻破されても新しい湿疹が表れる(ケブネル現象)事がなくなりました。7ヶ月位から肌は綺麗になり痒みも無くなって現在に至ります。漢方を飲み始めの頃より収縮期の血圧が156→137と安定されてきました。
乾癬の症状が改善していく流れのなかで、この方も血液データが安定されました。写真は、1年3ヶ月後です。
4年ほど前、最初は脚のすねに出来た軽い湿疹と病院で判断。塗り薬を多様しても良くならず、寝不足や仕事のストレスが続くと脚が痒くなり無性に掻きむしりたくなる。職場のフロアでの落屑 (らくせつ、鱗屑が剥がれて落ちること)が気になって精神的にも落ち込んでしまう。
名刺交換の際に、掻きむしった皮膚の一部が名刺や爪に混ざっていないかが気になってしまう。
脚だけでなく両腕と腹部にも症状が現れだし、困り果てて来客されました。
この方の場合、皮膚の炎症は脚が酷く、腕に少し症状が出ている状態でした。甘い物や湿気の多い食べ物を好む。舌の写真でも分かる様に舌苔が多く、中医学では湿熱旺盛の状態。便通もやや粘りのある軟便で、睡眠の質が悪い(多夢)方でした。
選んだ漢方薬は湿を取り除き腸内環境を整えるもの。漢方薬の外用薬 (生薬を溶かした薬液をコットンに浸して塗布)もこまめにして頂きました。
乾癬は、ストレスや体調の不具合で症状が悪化する傾向があります。私が乾癬に対して一番意識しているのは腸内環境の乱れと免疫のバランスです。まず、舌を診ながら(舌診)医療機関での血液データ(白血球のバランス、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩球)を確認し、体の内部を探ります。
乾癬の方は、慢性的に血糖値が高い方が多いので、漢方を使いながら食事のバランスをコントロール。加えて生活習慣(服装、睡眠時間など)もアドバイスさせていただきます。
「あれはダメ!これもダメ!」と制約することはストレスにつながります。薬剤師兼心理カウンセラーとして上手な逃げ方を提案。頑張りすぎず、さぼりすぎない「いい加減(良い加減)」になるよう、寄り添います。